Market History Weekly Report 2026/6/12 Vol.14
Key Takeaways
- 長期上昇構造は維持される一方、短期モメンタムは低下
- 類似局面は「反動調整」と「流動性相場終盤」に集中
- 市場は上昇トレンド内部のエネルギー消化局面に接近
今週の市場環境
今週の市場は、 上昇トレンド継続と調整圧力の綱引きが続いた。
先週まで観測された 制度転換後の強気相場や流動性拡大型レジームは後退し、 今週は調整局面への類似が増加した。
ただし、 長期移動平均線は依然として上向きを維持している。
つまり、 市場は崩壊局面ではなく、上昇トレンド内部の調整局面に近い 状態と考えられる。
MHDE分析
今週のRank1は主に3つの歴史局面へ分散した。
- 1953年 戦後復興相場・反動調整(6/8、6/10、6/11)
- 1965年 高度成長黄金期・金融緩和上昇(6/9)
- 2020-2021年 コロナ流動性相場終盤(6/12)
共通するのは、 上昇トレンドが維持されながらも、短期モメンタムが低下していること である。
方向性よりも、 レジーム内部のエネルギー変化が重要な観察対象となった週だった。
Rank1詳細
6月12日時点のRank1は、 2020年8月28日〜2021年2月25日の局面。
- 市場サイクル:コロナ流動性相場
- フェーズ:コロナバブル上昇(大規模緩和)
- 類似度:83 / 100
- 発生頻度:1.7%(345 / 20,120日)
- 形状:PX > MA5 > MA25 > MA75(MA5低下)
25営業日後は -2.58%。
75営業日後は -2.91%。
高値圏を維持しながらも、内部モメンタム低下が進行した局面である。
その後のリターン分析
今週観測された類似局面のリターン分布は以下の通り。
- 5営業日後:-4.10% ~ +0.22%
- 25営業日後:-2.58% ~ +4.53%
- 75営業日後:-15.69% ~ +12.07%
今週の特徴は、 短期リターンの弱さと長期リターンの分散拡大 にある。
同じ形状でも、 その後の帰結は大きく分かれている。
歴史イベント比較
- 1953年 反動調整:上昇相場後のエネルギー消化
- 1965年 金融緩和上昇期:押し目形成後の再上昇
- 2021年 コロナバブル上昇終盤:流動性主導相場の成熟化
歴史的に見ると、 現在地は新たな強気相場の初期ではなく、 上昇レジーム終盤の調整・再評価フェーズ に近い。
今週の注目点
見るべきは、 短期の値動きではない。
- MA5と価格の位置関係
- 押し目が買われるか
- 流動性期待が維持されるか
特に、 MA5 > PX > MA25 > MA75 の状態が続く場合、 相場史的にはエネルギー消化局面が長引くケースが多い。
まとめ
現在の市場は、 強気相場の崩壊を示しているわけではない。
むしろ、 長期上昇構造を維持したまま、短期モメンタムを調整している局面 に近い。
今週のMHDEが示したのは、 上昇トレンドの継続そのものではなく、 その内部で進行するエネルギー消化プロセスである。
しかし、韻を踏む。
本レポートは研究・教育目的であり、投資助言を目的とするものではありません。


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